ひとつは歯科医で行うオフィスホワイトニングで、もう一つは自宅で自分で行うホームホワイトニングですが、ここでは後者のデメリット部分にフォーカスしてみたいと思います。 ホームホワイトニングは専用のホワイトニング剤を用いて歯を白くするのですが、その効果が早く出るオフィスホワイトニングに比べると歯が白くなるまでには結構な時間を要します。 効果の出具合がかなりローペースであるため、必然的に長期継続ケアが基本となるわけですね。 歯科医でやってもらうケースよりは費用を抑えられるので、金銭面での痛手はさほど大きくはありません。 ですが、やはりその代わりに時間がかかるというのがデメリットのひとつでもあります。 そもそも歯のホワイトニングを試したいと考える人の心理としては、「どれだけ歯を白く出来るか」「その効果がどれだけ早く出るか」「費用をどれだけ抑えられるか」といった事柄を重視するでしょう。 それらの中でホームホワイトニングが満たせるのは費用面のみといえます。 ですが、肝心のホワイトニング効果が全く表れないということではありません。 歯が白くなるのを実感できるのに時間がかかるため、日々の歯の色の変化に気づきづらいのです。 このため、「ホームホワイトニングは効果の面で劣る」という風評に繋がっているのでしょう。 ホワイトニング剤の染み込んだシールを直接歯に貼るタイプもありますが、大半の場合はマウスピースにホワイトニング剤を塗って、それを上下の歯にセットする方法が主流です。 このマウスピースを自分で作らねばならない場合は自分の歯型にキッチリと合致しない事も多いので、そこからホワイトニング剤が漏れ出してホワイトニング効果が半減してしまう事も珍しくありません。 少なくともマウスピースは歯科医で作ってもらった方が良いでしょう。 また、ホワイトニング中は着色料の強い食べ物(コーヒーやカレーなど)を控えなければなりません。 ホームホワイトニングは長期間続ける必要があるため、その間は食事メニューもかなり限定されてしまいます。 食べる事が好きな人には地味に苦痛となる要素ですね。 なので、何かを口に含んだ直後には必ず水で軽く口を漱がなければなりません。 何気ない事ですがこれも結構面倒でもあります。 さらには歯の根元などホワイトニングの効果が届きづらい箇所も少なからず出てきます。 やはり歯の前面にホワイトニング剤を行き渡らせるのは少々難しいのでしょう。 歯の上部は白くなっても根元に行くに従って黄色味のグラデーションが濃くなるというケースも多いのです。 細かな面ではやはりオフィスホワイトニングの方に軍配が上がりますね。 手軽で安くて簡単という印象が前面に押し出されているホームホワイトニングですが、細部に目を向ければどうしても不満点も浮き彫りになります。 痒いところまで手が届きづらいといった感じですね。